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深層学習ベンチャー、素材ベンチャーが最優秀賞!
「大学発ベンチャー表彰2017」8月31日に表彰式

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(2017/8/22)

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2016年の表彰式2016年の表彰式

日本最高峰のベンチャー表彰の一つ、「大学発ベンチャー表彰2017」の受賞6件が決定した。今年で4回目を迎える同表彰は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の主催で、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーを表彰するとともに、特にその成長に寄与した大学や企業などを表彰する。受賞後に大きな成果を出したベンチャー企業も複数社ある。
8月31日には東京ビッグサイトにて表彰式が開催され、受賞企業のプレゼンテーションやポスター掲示が行われる。未来を創る優れたベンチャー企業の事業を知る絶好の機会となるだろう。「イノベーション・ジャパン2017 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」「JSTフェア2017」も同時開催(9月1日まで)。

表彰式への参加はどなたでも可。事前登録によりスムーズな入場が可能。
事前登録は公式サイトより

問い合わせは、JST起業支援室(03・6380・9014)へ

受賞企業

○文部科学大臣賞  株式会社PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)
支援大学:東京大学

アルゴリズムの利用例アルゴリズムの利用例

深層学習技術を用いた「各種ソフトウェア・ハードウェアを知能化する技術」の研究開発および、アルゴリズムモジュールの提供を行う。東京大学松尾豊研究室の卒業生により設立。先端アルゴリズムの実装をワンストップで行うべく、さまざまな大学の情報科学分野のエンジニアと研究者が集結。大手企業のインフラを活用しながら、各領域のトップ企業へアルゴリズムを提供するなど大企業との連携を元にした急速な成長等が高く評価された。今後国内のみならずグローバルな活躍が大いに期待される。

○経済産業大臣賞  ティエムファクトリ株式会社
支援大学:京都大学
支援企業:YKK AP株式会社

超軽量透明断熱材「SUFA」超軽量透明断熱材「SUFA」

地球上の透明固体の中で最も軽く、高い断熱性能と光透過性を持つエアロゲルの一種「SUFA(スーファ)」の実用化を行っている。京都大学中西和樹研究室との共同研究の中で、製造コストを1/60にするノウハウを確立、一般利用を可能にした。窓などの真空層に変わってSUFAを利用することで高い断熱性能を得られ、将来的には、SUFA自体が超高断熱軽量ガラスとして、世界中の窓ガラスをリプレイスすることを目指す。YKK APとの協業を通じ、建材としての活用が実装されれば社会的なインパクトは大きく、国内のみならず、世界的な活躍が期待できる。

○科学技術振興機構理事長賞  株式会社サイフューズ
支援大学:佐賀大学

バイオ3DプリンターRegenova(左)、細胞のみからなる人工血管バイオ3DプリンターRegenova(左)、細胞のみからなる人工血管

再生医療・創薬支援用途等の細胞製品の開発・製造受託、システムの開発・販売などを行う。佐賀大学中山功一教授が発明した独自の三次元細胞積層技術を用いて作製した、細胞のみから成る立体的な細胞構造体を実用化することを目指す。佐賀大学とは、基礎研究から臨床、事業化までを見据えた開発をシームレスに行う共同体制を構築している。複数の再生医療製品の導出に向けて研究開発を進捗させている点等が高く評価された。三次元化技術は再生医療市場の3割超に必要とされる技術であり、今後広く基盤的な技術として普及し、大きなインパクトを創出することが期待される。

○新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞  株式会社FLOSFIA(フロスフィア)
支援大学:京都大学
支援企業:東京大学エッジキャピタル(UTEC)

世界最小の特性オン抵抗を有するFLOSFIA製SBD世界最小の特性オン抵抗を有するFLOSFIA製SBD

京都大学藤田静雄研究室の技術をベースに、酸化ガリウムの単結晶を実現し、「コランダム構造酸化ガリウム」を用いた超低損失、低コストなパワーデバイスの事業化に取り組む。既に世界最小の特性オン抵抗を有するダイオード(SBD)の試作に成功。開発した新プロセス「ミストドライ™法」を活用した、電子材料やめっき、コーティング領域等への展開にも取り組む。その独自技術とUTECの支援、大手企業との協業等、外部リソースを活用し、実用化を進捗させている点等が高く評価された。電化製品から車載機器まで応用可能性は非常に広く、今後大きく成長することが期待できる。

○日本ベンチャー学会会長賞  ORTHOREBIRTH株式会社(オルソリバース)
支援大学:名古屋工業大学

綿形状の人工骨充填材ReBOSSIS綿形状の人工骨充填材ReBOSSIS

整形外科分野で利用する手術用人工骨充填材の製造販売を行う。綿形状の人工骨充填材は、世界で唯一の製品であり、これまでの人工骨に比べ、圧倒的な形成性の高さを持つ製品として日本発の技術から生まれた製品である。基礎技術は、名古屋工業大学の春日敏宏教授の研究室で研究開発がおこなわれていた綿形状人工骨充填材の基礎研究技術であり、共同研究により、実用化研究を重ね、米国FDA510(K)のクリアランスを取得し、先行して米国への輸出販売を開始した。今後、日本、台湾、欧州での展開の他、コア技術の応用展開も進んでおり、大きな成長が期待できる。

○アーリーエッジ賞  株式会社Lily MedTech(リリーメドテック)
支援大学:東京大学

乳房用超音波画像診断装置の製品化イメージ乳房用超音波画像診断装置の製品化イメージ

医用超音波技術を活用した、既存の乳がん検診・診断装置の課題を克服する乳房用超音波画像診断装置の開発・製造を行う。リング状のエコー装置による乳房撮像に加えて自動計測および読影支援技術を確立することで、(1)高濃度乳腺受診者の早期がんの発見、(2)被曝リスクの排除による30代への適用、(3)技師・読影の習熟度への依存の排除を実現し、最終的には検診率及び初期段階での乳がん発見率の向上を目指す。東京大学医学系研究科東隆教授の医用超音波技術の研究成果を技術基盤として2016年5月に起業。同研究科と診断用の生体情報可視化アプリケーションの共同研究を継続中。

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