1. 60歳でパソコンをはじめた若宮氏、中2で起業した仁禮氏が「起業女子」を語る、フェイスブックの女性起業家支援プログラム「#起業女子」

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60歳でパソコンをはじめた若宮氏、中2で起業した仁禮氏が「起業女子」を語る、フェイスブックの女性起業家支援プログラム「#起業女子」

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(2017/10/12)

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クレア・ディーヴィー氏、仁禮彩香社長、若宮正子理事イメージ左から、クレア・ディーヴィー氏、仁禮彩香社長、若宮正子理事

フェイスブックが2016年にスタートした女性起業家支援プログラム「#Shemeansbusiness」の日本向けプログラム「#起業女子」の1周年イベントが開催された。

パネルディスカッションでは、60歳からパソコンをはじめ、81歳で高齢者向けアプリを開発した特定非営利活動法人ブロードバンドスクール協会の若宮正子理事、中学2年生で起業し、現在2社目の起業を進めているHand-C の仁禮彩香社長が講演した。

女性起業家をとりまく状況の変化について、若宮氏は「自分が若い頃、女性は質的評価より量的評価がされるだけだった。それが変化してきたことを感じる。政府の会議に出席した時、総理大臣が自分でペットボトルのお茶を飲んでいるのを見て、女性の仕事だった『お茶くみ』も必要なくなったなと実感した」とユーモアを交えて話した。

世界と日本の違いについて聞かれた仁禮氏は「世界の女性起業家の集まりに参加した際、参加者は「女性」ではなく「個人」という認識を持っていた。性別問わず支援していく必要があると思う。日本での自分の周りの認識とは違ったので、どう差を埋めていくか」と振り返った。若宮氏は「シニアに関してはどの国も同じ課題を抱えている。健康寿命はのびたが活動寿命がのびない。ICTリテラシーの向上が必要。理系女子と理系老人(リケロウ)を増やしたい」と意気込んだ。

今後の挑戦については、「80代の目でいろいろ見て冒険したい。顕微鏡的な冒険(プログラミング)や望遠鏡的な冒険(世界を飛び回る)をしたい。やりたいことが尽きない」(若宮氏)、「これからは仕事をしない時間も増え、自分の存在が不安になる時代がくるので、自分を認証できる人をつくっていくにはどうするべきかを実現したい」(仁禮氏)と話した。

最後にこれからの起業女子へのメッセージを求められた二人は、「一大決心をしなければできないことと、やればできることがある。誰も死なないことならやってもいいんじゃない?と思う。肩の力を抜いて、いっぱい失敗していこう」(若宮氏)「やるかやらないのかはシンプル。どっちかしかないなら今すぐ決める、やると決めたらとことんやる」(仁禮氏)とそれぞれエールを送った。

#起業女子プログラムでは、女性の起業に向けた障壁をなくすため、認知度の向上、体験談の共有、ワークショップの開催を柱に据え、世界で活動を広げている。現在17の国地域に広がっており、セミナー参加者は4万2千人、オンライン受講者は5万人にのぼる。日本では、コラボラボとともに22都市でイベントを開催、セミナーには1000人が参加した。「2018年には開催都市を30に増やし、くわえて1000名に参加してもらいたい」とフェイスブックアジア太平洋地域コミュニティアフェアーズ統括のクレア・ディーヴィー氏は話す。

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