東京都創業NETインタビュー
創業ステップアップ講座

計画編 実践編 ~諸手続き~

川原:「起業」の決意 固めるのに3年 平井:本当に起業したいかを自らに問いかける

平井:まずは事業計画書を書いて、人に見せてみる
川原:計画書の作成が一番ハードル高くプロの力を借りた

株式会社セルフウイング
代表取締役社長
平井 由紀子(写真右)

平井 由紀子 2000年から、「自立して働く」という概念を涵養するため、日本全国の小中高校向け、企業・自治体、アジア・中東諸国に「起業家マインド育成プログラム」を提供。 起業をキャリアの選択肢に入れる人材を体系的に増やすことを目的に、小学生から成長段階に合わせて、継続的な起業家教育を実施する事業を国内外で加速している。 2016年、Selfwing Vietnamを設立し、ASEANで事業展開を開始。


株式会社リトルソフトウェア
代表取締役
川原 伊織里(写真左)

川原 伊織里 2014年1月設立。脳波等のバイタルデータを解析し、「感性」に翻訳する技術を活用し、製品利用評価や各種サービスを提供する。 社員数は6名。「感情のインテル」を目指し、運転中の快適度測定や、脳波を活用して眠気覚醒に役立てるアロマなどを大手メーカーと共同で開発。

具体的に行動に移す際に事業計画書の作成などはどのように着手すればいいのか、実践編です。

川原社長は、東京都の創業間もない方向けの起業支援
「青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)」
も利用されています。

川原 伊織里

ASACでVCや大手企業を前にプレゼンする川原さん

川原: 大企業やベンチャーキャピタルの方がメンターになってくださり、事業成長を助けてくださるASACに入居したことで大企業からの問い合わせが一気に広がり、いまは利益が出るところまできました。ここで商談するだけで信用が上がる。変わったビジネスをやるときは自分のバックグラウンドのみでは限界があります。逆に企業のプログラムに入ってしまうと、そこの色がついたと思われてしまい、そこで終わってしまう。銀行からの査定が上がったのもASACに入居してからです。
 毎週毎週、自分で成長できるものを用意しなければならないのはきつかったですが、メンタリングしていただき、自社や自分の弱いところを教えていただく中で、こうすれば成長できるのだということを教えていただけたことが本当によかったです。

リトルソフトウェアはM&Aによる事業売却も
視野に入れているそうですね。

川原: 取引事業会社の中期プランから2020年位で考えています。すべてを売却するのではなく、これ以上大きくするのが我々で難しいところだけを事業売却する。自動車関連企業には弊社の技術を導入して頂きたい。感情のインテルになりたいと思っています。

M&Aと同時に海外展開も進められています。

川原: 香りの事業は米国のメーカーから受注をいただいているので。アメリカのボストンかイギリスに拠点をつくりたいと考えています。

事業計画書の書き方が難しいという声をよく聞きます。

川原: 起業時に一番ハードルが高かったのが事業計画。つとめていうときに中期計画ぐらいはつくっても事業計画はありませんでした。この部分はトーマツベンチャーサポートさんなどの専門家の力を借りて、アドバイスをいただきながら書いています。自分たちだけでやると、どうしてもぶれてしまったりするので、そういうところは分けています。

平井 由紀子

平井: きちんと出口がみえているので使ったほうが賢いお金の使い方だと思います。自分自身で事業計画書を書くとしたら、まず自分のやりたいことをやろうとしたら支援策がたくさんあります。創業塾や本もあります。まず自分で書いてみるのがいいかと思います。市場分析など難しいところはありますが、まずは強みは何ですか、メーンのターゲットはどこですか、というのを自分で手引きを見ながら書いてみて、そこからブラッシュアップするときに自分の事業のExitに合わせて、どのぐらい投資するかということだと思います。投資家向けのものをつくるなら、パワーポイントでつくりこんでプロに入ってもらったほうがいいです。

 私の場合は、起業家教育をやろうと思った時に100人が100人やめろと言いました。市場がない、コンセプト、概念がない、受け入れられませんと一人たりとも賛成がありません。自分が書いた仮説を実行してみたら違った、新しいことをやっての繰り返しだと思います。いい意味で生き物なので、書いてみて半年ぐらいもつか、環境も変わるし市場も変わるし、人に聞いてがっかりしないで頑張ることが大切です。決めるのは自分ですがアドバイスは聞いたほうがいいですね。

起業時にこれだけはやっておけばということを
ご自身の経験からアドバイスいただければ。

川原 伊織里 川原: どんなに辛くても家族が支えてくれる環境を用意してからでないと孤独でつぶれます。あとはコネを持っていないと正直厳しいです。一人でもこの人から誰かを紹介してもらえる、自分のいきたいビジネスに対してコネだけは用意しておいたほうがいい。そこを用意するのが遅かった。もっと早くに用意しておけば1年で済んだかもしれません。

 あとは新しい市場に入るときはリサーチャーたちを味方につけておいたほうがいい。この市場は比べるものがないのでプライスが難しい。リサーチャーに情報を広げてもらうためにもう少しコンタクトをとればよかったです。

平井: 必ずピンチは来るので、なぜ事業をやりたいのか、どんな世界が見たくて事業を始めたいのかは決めて、自分の戻れる場所、もういいやと思った時にそれがあると頑張れる原点を持つことを大切にしてほしいです。

まとめ

  • 公的支援の活用で、大手企業や銀行からの信用あがる

  • まずは事業計画を書き、人に見せてブラッシュアップ

使える支援:例えば…

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