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大学発ベンチャー858社、東大が1割占め首位ー帝国データ調べ

日刊工業新聞電子版
(2017/5/10 05:00)

  • 大学発ベンチャー
大学発ベンチャー858社、東大が1割占め首位ー帝国データ調べ

帝国データバンクは4月時点で大学発ベンチャー企業が858社あるとの調査結果をまとめた。大学別では東京大学が93社と全体の約1割を占め、首位。以下、東北大学、大阪大学と、上位11校中10校が国立大学となった。公立・私立大では慶応義塾大学の26社が首位となり、早稲田大学の18社が続いた。

業種細分類別の1位は受託開発ソフトウエア業で98社。以下、研究開発した特許やノウハウ自体を提供する技術提供業の57社、パッケージソフトウエア業の33社と、IT関連企業が上位を占めた。医薬品製剤製造業が16社、医療用機械器具製造業が12社あるなど、バイオ・医療関連の業種も目立つという。

従業員数別では5人以下が510社と全体の59・4%を占めた。20人以下の企業は86・4%に達しており、大学発ベンチャーの多くが少人数で構成されている。

2015年の業績が判明した817社のうち、売上高10億円未満の企業が全体の9割以上を占めた。同年の収益が判明した510社の損益動向では、298社が黒字。

ただ、業歴別に見ると、設立から5年未満の企業の61・7%が赤字だった。帝国データは、多くの企業で研究・開発費などの投資が先行し、特に設立直後の企業で事業が安定するまでは収益性が低調になりやすいと分析している。

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