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女性起業家向けビジコンが活況ー政投銀主催の大賞、伊勢志摩サミットで話題に

日刊工業新聞電子版
(2017/6/7 05:00)

  • 女性起業家向けビジネスコンテスト
原田文代さんイメージ女性起業サポートセンター長・原田文代さん

日本政策投資銀行が開催する女性起業家向けのビジネスコンテストが活況だ。2011年度に始まり、応募累計は1851件。毎年300―400件の応募の中から選ばれるのは大賞を含めてわずか4件。6回目となる17年も頂点を目指し、全国からユニークなアイデアが集まりそうだ。

政投銀が展開するのは女性向けのビジネスコンテスト「女性新ビジネスプランコンペティション」。5年以内に起業した女性経営者が対象。事業性や革新性などの観点から複数回の審査をし、受賞者を決定する。

同コンテスト開始のきっかけは東日本大震災が発生した11年。以前から構想はあったが、「元気がなくなった日本を女性の力で元気にしたい」(原田文代女性起業サポートセンター長)と12年に第1回を開催した。当初は東京など都市部からの応募が目立ったが政投銀による全国行脚の成果もあり今では地方からの応募比率が増えている。

過去、最終審査まで残ったプランは個性的なものばかり。例えば第2回で大賞を受賞したロイヤルブルーティージャパン。吉本桂子社長が立案したワインボトル入り高級茶飲料はその後、高級ブランド品としての地位を確立。16年の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)でふるまわれ、話題を集めた。

原田センター長は「応募することでアイデアが固まり、起業への思いが強くなったという声を多く聞く。審査によって応募者が成長する過程も見てきた。このコンテストを自身の成長の一つのツールとして活用してほしい」と呼びかける。

6回目のビジネスプランの募集は7月14日まで。11月中旬に受賞者が決定、大賞受賞者には最大1000万円が贈られる。

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